第291話

彼を信用すべきかどうか、わたしには分からなかった。

ダニエルはいつもどおり、つるりと言ってのけた。まるで人脈というものを、背広の内ポケットにでも入れて持ち歩いているかのように。

ビジネスの集まりでハルデンに会ったのだと言う。クライヴ・グレンジャーの会社は、あの男の一家とつながりがあるのだと。そうして得意げな笑みを浮かべ、言い直した――もうすぐクライヴの会社ではなく、彼の会社になるのだ、と。

「それだけじゃない」彼は続けた。「グレンジャー家は寄付も気前がいい。市役所に、ハルデンの選挙資金に。俺が面会したいと言えば、奴は会う。間違いない」

ただで受けられる好意なんて信じない――スカイライン...

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